音響系 大学や専門学校

結論から言いますと
学校の実習では 音響の仕事とは どのような事を行うかを頭で大まかに理解できる所であって
現場で戦力となる音響の技術を身に付けられる所ではありません。

音響系 大学や専門学校に入学しても 卒業後
希望する音響の仕事を行っているのは ごくわずかの人です。

これら学校の教員ですら 現場の仕事では収入不足なので
教える仕事をしている方が ほとんどと言うより総てと言えますから 
厳しい世界です。 
景気に影響されやすい職種なので 昨今では尚更 厳しい世界です。

学校の授業に不満で 技術向上のため などで
音響系のアルバイトに行く方も 時折いますが
学生が在学中に音響系職種のアルバイトで まず 脱落していくのは 
現場の雰囲気が具体的にイメージできてくると
思っていたのと ちょっと〜だいぶ 違うと感じたり
具体的に やれる事や どこから始めたりする事が
わからなかったりして想像していたより 面白みが無く興味がなくなり 
途中であきらめたり やめたりするのが最も多く 
なんとなく 学校に入った人ほど 
その道の現場の厳しさや大変さが 少し実感できた程度でも
すぐ あきらめてしまう人が 多くいます。

学校は授業料と言う報酬をとり 学生は ある意味 お客様ですから 
実習授業をプロの現場同様に厳しく 行なう訳にはいきません 
あたりさわりの無いような対応の 実習となりますから 
実習内容も その内容を完璧にマスターできたとしても 
プロの現場で実際に要求される技術との差が大きく 
卒業後 すぐ就職できたとしても 現場で即 戦力とはなりません。

求人側も卒業生が 現場では すぐ使い物にならない事は承知しており
現場で どの程度 自力で仕事を覚えていく能力があるかを見極めてから
契約社員待遇などからの採用となります。

在学中の方は 自分の学校の過去の就職状況を調べたり
就職活動を行った事のある人に聞けば すぐ分かる事ですが
どの学校においても 卒業しても はとんどの人は、自分の希望する音響の仕事にはつけません。
この原因を在学中に良く考えるべきです。
一番の原因は 当然 実習内容にあります 
どの学校で行う実習内容においても 幾ら熱心に行っても 
就職して すぐの現場では ほとんど役に立ちません 

では どのような実習であれば有効なのか 
これを理解している教師は ほとんどいませんし
いたとしても 学生が その授業内容に興味が持てるかを考えると 
ほとんどの学生にとっては 面白くない内容となるでしょう 
機材のうわべ だけさらっと行う実習のほうが 
教える方も簡単ですし 学生も興味を持ちやすく 双方にとって楽なので
おのずと このような実習内容になって行きます。


雑誌の記事などに
あきらめなければ 何とかなるような事を書いている 現在活躍中のプロの人がいますが
学生が 面白くないと思う 事に対しても 熱心に興味が持て 
そのプロの人のような やる気とセンスがあれば成し遂げられる事であって
誰でも あきらめなければ 何とかなるような
甘い世界でもありません 幾ら努力しても 素質や興味などもプロレベルで無ければ  
ダメな人は現場で上達することはできません。

学校の授業料金は 月に換算すると 1ヶ月 10万円位ですので
自分にはやる気とセンスがどの程度あるのか自覚してから
入学するか否かを決めないと 後で時間と
この大金を無駄にする事になります。

どこの学校の実習でも 学生全員が均等に機材に触れるわけではありません
手間と時間の都合もあり 学生の中で比較的 すばやく機材操作が行える
いつも同じ 数人の学生が率先して行い 
他の学生は 遠巻きで それを見ている(ほぼ見学)構図となります。

この率先して行っている学生が現場でも使える人になるかと言いますと
答えはNOです 
むしろ現場に来ると とんでもない大きなトラブルを起こしたりする素質があります
これは うぬぼれと現場の怖さを知しらないためです 
機材の扱いを 学校で習うような 中途半端な知識で甘くみると とんでもない事になります 
特にライブでは やり直しがききませんから 機材を破損したり 調子を悪くさせてしまえば 
わざわざ邪魔をしに 現場に来た事になってしまいます。

若い フリーのオペレーターにも多く見られますが 中途半端な知識の未熟な方が
一番始末が悪く 現場で使いにくいのは どの分野でも同じです。 
むしろ 学校の実習で見学している人の中の方に  
うぬぼれていない分 現場に来ても大きなトラブルを起こす心配が無いので  
素質のある人が ある意味いるかも知れません。

当社のアルバイトや課題を行なえば 音響の仕事には 現実に どのような知識や技術が必要か 
自分がどの程度 音響の仕事に向いているか などを自覚する事ができますから 
専門学校進学を考えている方や在学中の方も含めまして
志のある方は まず連絡下さい。

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